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ゲームメーカー知名度ランキング

100人に聞きました

「ゲームメーカーときいて思い出すメーカーを5つまで答えてください」

ゲームメーカーの知名度をランク付けするため、私は100人の一般人に、このようなクエスチョンを投げかけてみた。
100人の回答結果を集計したら、意外な結果になった。なんとセガが2位になったのである。言っておくが、やらせはないし、セガマニアの私は100人の内に入っていない。現在セガはハードを作ってもいないのに、それでも2位なのだから、これは大健闘である。以前からセガにはマニアックなイメージばかりがまとわりついていたものだが、知名度でいえば任天堂に匹敵していることになる。これはセガマニアの私としては何とも鼻高々である。あとは一般人に中身の濃さを知ってもらえば、セガがナンバー1といわれる日も遠くはない。(2006/12/30執筆)


1位 任天堂(75票)

堂々の第一位は、予想通り任天堂(本社・京都)だった。100年前から花札、トランプなどを製造、1980年にゲーム&ウォッチを発表したまさに「ゲームの祖」。2位をかなり引き離しての貫禄勝ちである。実に4人中3人は任天堂と答えている。とくに年配の回答者は誰一人として任天堂を外さなかった。回答者で任天堂と答えなかった人は、いろいろなゲームを知っているゲーマーらしき人だけに限られた。

任天堂といえば、やはりハードメーカーというイメージが強い。かつてファミリーコンピューターでテレビゲームブームを巻き起こす立役者となり、続いてゲームボーイで携帯用ゲームでも成功を収めた。ニンテンドー64ゲームキューブはハードとしては決して成功したとは言えないが、いずれも低学年の子供たちに安心してプレイさせられるゲームとして、ファミコン世代の保護者にも根強い人気がある。

ソフトの品質も業界随一。決して二番煎じではなく、常に「新種」といえる新しいアイデアのゲームを改革。一本一本のゲームバランスは非常に安定しており、失敗作がない。また、任天堂が生み出したキャラクターには定評があり、世界的にヒットした「マリオ」「ドンキーコング」「ゼルダの伝説」のリンクなど、古くから多数の人気キャラを有している。マリオについては説明するまでもなく、もはや世界一有名なキャラクターとさえ言えよう。分社化したポケモンによる「ポケットモンスター」もキャラクターグッズが高値で取引されるなど、国内外問わず人気である。

近年はニンテンドーDSでまた新たなゲームの可能性を追求。ゲーマーが求めるゲームというよりは、非ゲーマーをターゲットとした戦略で、新ジャンル「脳活性化ソフト」を開拓し、「脳トレ」が大ヒット。DSは2006年だけでも1000万台を販売。据え置き型ハードでも新しいゲームの在り方を提示するWiiで王者の座を堂々奪還。


2位 セガ(52票)

ゲーム業界最強の異端児。ファミコンと同時期にSG-1000という無名のハードを売り出し、そのまま任天堂とゲーム業界を二分した。とはいえ、そのシェアでいえば任天堂とそのサードパーティーが9割に対してセガは1割といった具合で、そのシェアの狭さから、「セガマニア」を公言するゲーマーたちに支えられてきた。かつて、セガ以外のメーカーのゲームはファミコンでプレイできたが、セガのゲームだけはセガのハードでしかプレイできなかった。そのため、セガの名前は知っていても、セガのゲームをやったことがないという人が多く、セガのゲームをプレイする人は変わり者、へそまがり、こだわり派と言われた。

セガの作るゲームにジャンル的な不得手はなく、アクションからシューティング、格闘ゲーム、レースゲーム、RPGなど、あらゆるゲームを作っており、どれもすこぶるクオリティが高い。セガの偉大さはセガゲーをやった者だけがわかるものだった。

セガは常に時代の先を見ていた。90年代初頭からすでにメガドライブでオンラインゲームを多数発表。「バーチャファイター」などで3Dゲームの可能性を高めるなど、さながら「ゲームのパイオニア」ともいうべきメーカーだが、どのゲームも時代を先取りしすぎていたため、一般人には受け入れられていない。誰しも知っている看板キャラは今のところは「ソニック」だけしかなく、その弱さをあえて自虐的にアピールしたCMなどが話題になった。

セガはアーケードゲーム業者としては圧倒的なシェアを誇る。近所のゲームセンターにいけば、そこに置いてあるゲームはセガ製のものばかりである。筐体が動く「体感ゲーム」を生みだし、「アウトラン」「アフターバーナー」など、あれだけたくさんの体感ゲームを作ったのもセガだけだ。アミューズメントゲーム施設ジョイポリスも運営。「ムシキング」「ラブ&ベリー」なども好調。


3位 ソニー(50票)

回答者の50%がソニーを選んだ。老舗の任天堂、セガ2社のハード戦争に、ゲーム業界としてはまったくの素人だったソニーは、プレイステーションをひっさげて横から殴り込みをかけ、見事シェアを奪い取った。経営力は絶大で、家電はもちろん、音楽(ソニー・ミュージックエンタテインメント)、映画業界(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)でも圧倒的なシェアを誇るが、まさかゲーム業界までも掌握(しょうあく)するとは。

プレステに続く、プレイステーション2ではまだ高価で目新しかったDVDドライブを標準搭載。誰でも手軽にDVDプレイヤーが手に入るマシンとして、映画ファンなど非ゲーマーをもゲームの世界へと誘いこみ、初代プレステをしのぐ成功を収めた。この時期から映画雑誌などでもゲームが大々的にとりあげられるようになり、ゲーム雑誌でも映画をとりあげられるようになった。PS2が起点となって、映画メディアとゲームメディアの境界線が消えたのだから、その功績は大きい。

ソフト発売メーカーとしても頭角をあらわし、ヒット作が多い。中でも「グランツーリスモ」「どこでもいっしょ」「サルゲッチュ」「パラッパラッパー」は有名である。

プレイステーション3は価格の高さが避難されているが、次世代DVDであるブルーレイ・ディスクを標準搭載しており、AV機器として考えれば破格の安さといえる。ソニーは現在ゲーム業界だけを見ているわけではない。音楽・映画・AV機器などすべてを総括した最強のエンターテイメントを追求している。

なお、正式にはゲームメーカーとしてのソニーは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE、SCEI、SCEJ)なのだが、SCEと答えた人は4人だけ。あとの46人は単に「ソニー」と答えている。さすがは天下のソニー。ソニーというブランド名を第一に植え付けているのだ。


4位 ナムコ(42票)

ナムコが4位にランクイン。当然だろう。ナムコはハードメーカーではないが、ソフトだけでもそのブランド力は絶大である。古くからアーケード、コンシューマーの両部門において傑作のソフトを放ち、「パックマン」「ディグダグ」「ギャラガ」「マッピー」「ゼビウス」「ドルアーガの塔」「ファミスタ」「ワルキューレの冒険」など、今では神格化されているものも少なくない。記憶に新しいものでは「ミスタードリラー」もナムコらしいアイデアに満ちていて、ゲームの存在意義をユーザーに再確認させてくれた。セガ同様、アクションからRPG、スポーツまで、ジャンル問わずあらゆるタイプのゲームを手がけているが、最近は「鉄拳」「リッジレーサー」など、3Dポリゴンゲームの評価が高い。

現在は社名が変わってバンダイナムコゲームスとなっているが、ナムコという名前はブランド名として今も残しており、アニメに絡んだソフトはバンダイ・ブランド、それ以外はナムコ・ブランドとして売り出している。


5位 スクウェア・エニックス(40票)

スクウェアとエニックス。これはかつて2大RPGメーカーと言われた。エニックスは「ドラゴンクエスト」を発売。これは現在のRPGの指標となった本格的な家庭用RPGだった。「ドラクエIII」が大ヒットして以来、日本のテレビゲームはRPGが主力商品となり、エニックスはそのシーンを率先していった。一方、スクウェアは「ファイナルファンタジー」を開発。シリーズを重ねていくごとに評価を上げていった。近年はその映画的なグラフィックから、幅広い層のファンを抱える。今ではRPGといえば誰しも「ドラクエ」、「FF」と答える。この2社の合併が決まったときは、ゲーマーならずとも驚いたものである。鬼に金棒。まさに最強のRPGメーカーの誕生である。スクエニのソフトは、ディズニーと提携した「キングダムハーツ」等々、寡作(かさく)ながらも駄作はなく、ゲーム誌でも常に高く評価されており、ハード戦争の勝利のカギを握る存在だ。

アンケートでは若者票、女性票を多く獲得。なお、この票数は「スクウェア・エニックス」、「スクウェア」、「エニックス」の3ブランドを合計した票数となる。


6位 コナミ(39票)

コナミは5位内に入ってもおかしくない名門メーカーだが、惜しくも6位となった。いわゆる達人ゲーマーを育てた「グラディウス」始め、「がんばれゴエモン」「ツインビー」「悪魔城ドラキュラ」など、シューティング、アクションでは他に追随を許さないものがある。ヒット作が多いため、コナミ製のゲームが一堂に会する「コナミワイワイワールド」なるゲームまでできてしまったほどである。アーケードでは「ビートマニア」「ダンスダンスレボリューション」など、「音ゲー」にいち早く着手し、アミューズメント施設の方向性を大きく塗り替えた。恋愛ゲームの祖となった「ときめきメモリアル」や、トレーディングカードゲーム「遊戯王」など、ヘビーユーザーも多い。

近年は敵にみつからないようにストーリーを進めていくサバイバルゲーム「メタルギアソリッド」シリーズでコナミブランドの底力を大いに見せてくれた。

なお、現在の正式名はコナミデジタルエンタテインメントであり、コナミという会社はこれの親会社ということになっている。コナミデジタルエンタテインメントの製品は営業上KONAMIというアルファベット表記のブランド名が使用されている。


7位 ハドソン(18票)

今このランクはいささか高すぎという気もするが、一般人にアンケートをとった場合、このような結果となる。ファミコン黄金期の頃は任天堂と並ぶ最も有名なゲームメーカーのひとつだったこともあり、全国キャラバンなどのイベントも実施。その知名度は今も不滅ということだ。しかし社名をあげた人は30代以上の非ゲーマーに限られた。

札幌発の無線会社が原点。ファミコンでは「ロードランナー」「バンゲリングベイ」を日本向けにアレンジして発売。そこから派生したスピンオフキャラを主人公とした「ボンバーマン」は、シンプルながらも熱くなるゲームの好例として今でも讃えられている。PCエンジンを開発(発売元はNECホームエレクトロニクス)してからはPCエンジン向けのソフトに注力。1秒間に16連射を打つことで知られる時の人、高橋名人が顔となり、一時代を築いた。最盛期には「シュウォッチ」という連射測定器も販売した。

「桃太郎電鉄」「天外魔境」「PC原人」など、古くから親しまれているシリーズも抱える。なお、現在はコナミの子会社となっている。


8位 カプコン(17票)

本拠地を大阪に置き、非関東圏のソフトメーカーでありながらも、「ロックマン」「魔界村」など、ヒット作が多く、世界で圧倒的な知名度を誇る。

「ストリートファイター」は「対戦型格闘ゲーム」ブームの火付け役となり、「バイオハザード」は「ホラーゲーム」の代表格となった。カプコンのゲームのうち、なんと実にこの2本がハリウッドのメジャースタジオで映画化されている。しかも2本ともジャン・クロード・バン・ダム、ミラ・ジョヴォヴィッチら大スターを起用している。これはかなり異例のことである。それだけカプコンのゲームには映画化の素材となるような要素をそなえたものが多いということであろう。また、「鬼武者」シリーズでジャン・レノら映画スターをキャスティングするなど、他社メーカーに真似できない上質のエンターテイメント作りでゲーマーをうならせている。

「デビルメイクライ」「モンスターハンター」「逆転裁判」など、今も続いている人気シリーズ多数。「大神」「ロストプラネット」など、現在最も脂が乗っており、今後の動向から目が離せないメーカーである。


9位 バンダイ(15票)

なんと、おもちゃメーカーのバンダイが10位内にランクインした。バンダイはゲームメーカーというイメージではないが、女性回答者の支持を得て、15票獲得した。

バンダイといえば、かつて「たまごっち」が空前の大ブームとなり、社会現象にもなった。たしかに「たまごっち」もれっきとしたゲームではある。他にもワンダースワンという携帯ゲーム機を売り出していたこともあったが、携帯ゲーム機は任天堂がシェアをほぼ独占していたため、ワンダースワンはあまり話題にならないうちに消滅してしまった。

以前はソフトも開発していたが、バンダイナムコホールディングスの子会社となってからは、ゲーム部門はナムコへと統合されて、バンダイはおもちゃ専門のメーカーとなった。「ガンダム」「ドラゴンボールZ」「.hack」など、主にアニメ系のゲームソフトに定評があるが、現在それらを発売しているのはバンダイナムコゲームス(旧ナムコ)である。バンダイという名前はゲーム業界の上ではバンダイナムコゲームスのひとつのレーベルとして残ることになった。

ちなみに「RPG」という言葉はバンダイの登録商標である。


10位 マイクロソフト(14票)

外資系で唯一10位内に入った。ソニー、任天堂を相手に、熾烈なゲーム戦争を繰り広げている3大ゲームメーカーの1社だが、それにしては任天堂が1位、ソニーが3位に来て、10位とはランクがあまりにも下過ぎないか。マイクロソフトはWindowsで史上最強のソフトメーカーになったが、ゲームメーカーとしてはまだまだ知名度が低いというわけだ。惨敗したXBOXから、まきかえしをかけてXBOX360を投入するも、売り上げ面では水準レベルに及んでおらず、かなり厳しい状況である。この立場はかつてのセガに近いものを感じる。ネットワークを利用した洋物系のゲームが多いため、パソコンゲームのようなそのコアな内容が、日本のライトユーザーには取っつきにくいのかもしれない。

しかし、そもそもゲーム業界ではまったくの部外者だったマイクロソフトが、いきなり業界に乱入しておいて、「Halo」などのシューティングから、「ブルードラゴン」などのRPGまで、あらゆるジャンルを命がけで発売しているのだから、よくやっているとは思う。めげずに撤退しないでもらいたいものだ。


11位 コーエー(12票)

栃木発。日本が誇るシミュレーションゲーム・メーカー。ファミコン時代から、他社とは一線を画し、ブランド志向を推進、特性カートリッジ、高い金額設定など他社と差別化をはかり、長く楽しむゲームを演出。なにもドンパチやるだけがゲームではない。頭をつかって己の戦術でじっくりとクリアしていく方がその達成感もひとしおであろう。そこが従来のゲームに物足りなさを感じていたコダワリ派の子供たちを虜にした。「信長の野望」「三國志」シリーズはコーエーの歴史シミュレーション二大双璧。日本初のMORPG「アプサラス」(PC用)をはじめオンラインゲームも強い。

セガ同様、熱心な信者に支えられてきたメーカーであったが、近年から美麗グラフィックによるアクションゲーム「三國無双」など、万人受け狙いの商品も作り始めた。その他の代表作に「決戦」「大航海時代」などがある。


12位 タイトー(11票)

1953年設立の老舗アミューズメント運営メーカー、タイトーがなんとか12位に食い込んだ。本来ならばもっと上位に出てもおかしくはないメーカーのはずだが、近年はそのネームバリューも落ちたということだろうか。どちらかというとアーケード系のメーカーだったから票がのびなかったのかもしれない。

かつてはテーブル型筐体を流行らせ、「スペースインベーダー」で一世を風靡。その後も味わい深い「エレベーターアクション」、日本でブロック崩しの基盤を築いた「アルカノイド」など、多数の名作を残した。各種ハードに移植された「バブルボブル」も人気商品だった。

タイトーのゲームでは、記憶に新しいものでは「電車でGO!」がある。史上最強のクソゲーと名高い「たけしの挑戦状」も実はタイトー製だった。


ゲームメーカー知名度ランキング一覧
順位ブランド名2006年現時点での正式社名(合併など考慮する)票数
1任天堂任天堂株式会社75
2セガ株式会社セガ52
3ソニー株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント50
4ナムコ株式会社バンダイナムコゲームス42
5スクウェア・エニックス株式会社スクウェア・エニックス40
6コナミ株式会社コナミデジタルエンタテインメント39
7ハドソン株式会社ハドソン18
8カプコン株式会社カプコン17
9バンダイ株式会社バンダイ15
10マイクロソフトMicrosoft Corporation14
11コーエー株式会社コーエー12
12タイトー株式会社タイトー11
13バンプレスト株式会社バンプレスト6
14SNK株式会社SNKプレイモア5
15テクモテクモ株式会社4
15トミー株式会社タカラトミー4

2006年12月13日、田町駅周辺で調査。主にターゲットは20代〜30代の一般人男性。女性は15人に調査。50代以上の人も10人くらい聞いてみた。

あくまでブランド別に分けたため、上表のような結果となったが、ブランドではなく会社・グループで順位付けすると、やはり任天堂グループ(任天堂、ポケモン)は1位独占のままだが、バンダイナムコホールディングスが傘下の会社(バンダイナムコゲームス、バンダイ、バンプレスト)を合計して63票となり2位に上がる。コナミは傘下の会社(コナミデジタルエンタテインメント、ハドソン)を合計すると57票で3位。セガサミーホールディングスは傘下の会社(セガ、セガトイズ、サミー)を合計すると53票で4位、スクウェア・エニックスは子会社のタイトーを合計すると51票で5位となる。(右グラフを参照)

1票だけのメーカーは多数あったが、中にはアタリと答えた人も一人いた。一般人ではなく、ゲーマー中心に調査したらハードメーカーよりもアイレム、エレクトロニック・アーツ、フロム・ソフトウェアなどのコアなソフトブランドがランクに絡んできたことだろう。