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セガ・アーケードヒストリー「1988」

テトリス

史上最強の落ち物パズルゲームの「唯一にして本物」のバージョン
シンプルにして決して飽くことのないアーケード史上最高ロングランゲーム

 間違いなく人類の歴史に残るゲーム。テトリスはロシア人が考えたパソコン用のゲームで、まずこのゲームにいちはやく目を付けたのが、任天堂であり、セガだった。任天堂とセガはほぼ同時期にテトリスの商品化に着手し、同時期にテトリスを発表した。任天堂は操作方法がオリジナルにわりと近い形のテトリスだったという。一方セガのテトリスは我流で、操作方法も全く異なる。猿が操作方法を教えてくれる筐体だと言えば思い出してくれるだろうか。セガのテトリスは、ボタンを押すことでテトリミノを回転させ、下にレバーを入れることで落下させる操作方法を確立。バックの背景、状況により変わる白熱の音楽、早くなったり遅くなったりする波形のレベル調整(LV15から最速となる)、そして極めつきはテトリミノが地面に着地してからもある程度動かせる「遊び」をつけたこと。ここからテトリスの戦略方法が飛躍的に向上し、実に遊びやすく、シンプルかつ奥深い、頭も反射神経も使う極上のアクションパズルゲームができあがったわけである。これがその後のテトリスの指標となり、一気にテトリスというゲームブームを巻き起こした。その後、様々な形で各種メーカーがテトリスを作ったが、いまだもってセガのテトリスを超えるものはなく、今でもゲームセンターに行けば必ず置いてある一大ロングラン商品である。

 後に、テトリスの「ガイドライン」がテトリスのライセンスを管理する会社に公式に制定されたが、その新基準ルールは、セガのテトリスになじんだ人にとっては「反則的」とも言えるものばかりだ。回転し続ければ次のテトリミノが落ちてこない<インフィニティ>。必要と思ったテトリミノを保留することができる<ホールド>などの公式ルールは、それがあれば誰でも半永久的にゲームが続けられるというずるい技。そのため、ガイドラインのテトリスは遊び方がまったく変わってしまった。がしがし<ホールド>は使えるし、ハードドロップで一瞬にしてテトリミノを積むことができ、落下という概念がほぼなくなったに等しい。僕自身は「これはテトリスじゃない!」といいたい。

 やはりテトリスといえばセガのアーケード版に限る。これはもうストイックそのもの。現在のガイドラインでは表現できないこの緊張感。壁越しで回転ボタンが利く<壁蹴り>もできなければ、テトリミノの出現にも偏りがある。LV15からはもう激ヤバ。頭の中が無の境地になってしまう。これを極めれば名人級と讃えられ、人々からその腕を羨ましがられることだろう。

 その後作られた「フラッシュポイント」は、どんな苦境にも耐えられるようになるための<テトリス強制特訓ゲーム>としてゲーマーから重宝がられた。さらに、テトリスにパーティーゲーム感覚を加味した「ブロクシード」では、オパオパ、フリッキー、アレックス・キッドがゲスト出演しており、時代を偲ばせるが、これも案外とハマるゲームだった。

 後に、プレステ2でガイドラインに準拠したセガの最新版テトリスが発売された。この「マラソン」モードは、アリカ製のテトリスとはまた違った感覚で楽しめる。しかも付録としてなんとアーケード版テトリス、ライセンス問題で発売中止となったメガドライブ版テトリス、さらに「フラッシュポイント」、「ブロクシード」。そしてテトリスの驚愕の模範プレービデオがついて2500円という驚きの安さである。アーケード版のテトリスが入っているだけでもお得感100%。これは絶対に買いだ!(2007/9/9)

テトリス