segamania.org

Topゲームレビュープレイステーション3 > ソニック・ザ・ヘッジホッグ

かつてなかったスピード感覚とドラマティックなムービー演出!

ソニック・ザ・ヘッジホッグ

2006年12月21日発売 アクションゲーム
開発グループ:ソニックチーム

いよいよ新ハードでのソニック登場。PS3、XBOX360同時発売。僕はPS3版しかプレイしていないが、噂通り処理落ちがひどかった。そりゃプレイ中に何度もムカついたところもあったけど、全クリしたときには大きな満足感があったので、僕的にはやってよかった1本になる。

今回のソニックは、間違いなく、史上最速であろう。ブラー処理で、より高速感を出している。しかし、あまりにも早すぎるせいか、アクセル全開で走っているときは、ソニックを思い通りに動かせなくなってしまった。そのため、従来のソニックにある爽快感が薄れ、壁にぶつからないかという心配の方が大きくなってしまって、難易度とイライラ指数だけが高くなってしまった。

街を行き来するアドベンチャーパートに関してはほとんど不要。地図も見にくく、どこに行けばいいのかわかりにくい不親切設計。ここでよく処理落ちする。

今回は、改めて1からスタートとしたかったのだろうか、タイトルには初代のそれと同じ名を堂々と冠しているが、そこがかえって痛々しい。早さが売りのゲームで、ロード時間がやたらと長いのも問題ありだ。たった一言のセリフを聞くためだけにまさか40秒も待たねばならぬとは。Now Loadingの文字が出るたびにたばこ吸わなくちゃやってられんぜよ。せっかく次世代機には標準でハードディスクがついているのだから、ディスクにインストールしてからプレイするなど方法はあったろうに、これじゃあそうとう根気が必要だ。

テイルス、エミーなど、9キャラ操作できるが、特徴のかぶるキャラが多いのが難点。ステージにも使い回しのマップやボスが多かったのも気になった。ソニックチームを去った中社長がいてくれたなら、間違いなくNGを出しただろうに。僕は、ソニックの大ファンで、昔からずっと追っかけてきただけに、これは残念でならない。頼むからソニックだけはセガの面汚しにならないでくれ。

ドリキャスの「ソニックアドベンチャー」はそりゃものすごい衝撃だった。しかし、その衝撃が大きすぎてか、それ以後のソニックシリーズはその呪いに縛られ、ずっと同じ道をたどってきた。今回の作品にも「これだ」という真新しさはなく、「ソニアド」の続編的な位置づけである。「ソニックアドベンチャー2」、「ソニックヒーローズ」と来て、だんだんと出来が悪くなっていったのは否めない。

とはいえ、今回はハード性能がワンランクアップしたので、新ハードなりの見せ場はあるにはある。たとえばムービー。ハイビジョンで迫ってくるあまりにも美しい映像。そしてそれまでのソニックシリーズにはなかったドラマティックなストーリーは大きく評価してもいいのではないか。ここで初めてソニックが「恋」をするところも、相手は人間だとて、感動的であり、エンディングでは僕もちょっぴり涙がちょちょぎれた。ソニック、ほんとにかっこいいぜ。Dr.エッグマンが劇画タッチになっちゃってたのは、ちょっとびびったけどさ(笑)。

なんだかんだで、僕は結構コレ気に入ってる。ひどく難しいけれども、ぐねぐねと入り組んだ3次元のマップのギミックは毎度のことほれぼれさせるものがあるし、ソニックが落ちないように空を飛ぶ敵を足場にして次から次へと連続で飛び移っていく感覚はさすがに気持ちがいい。新キャラシルバーの「サイコキネシス」もクセになるしろもの。イカすテーマソングも、今も僕の耳元でこだましてますよ。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ
(c)sega