segamania.org

Topゲームレビュープレイステーション3 > 龍が如く 見参!

あの桐生一馬が宮本武蔵となって祇園で大暴れする

龍が如く 見参!

2008年3月6日発売 アドベンチャーゲーム

 もはやセガのキラーソフトになった感もある「龍が如く」シリーズの3作目。今回は番外編的な感じで、舞台を関ヶ原の戦い直後の京都に設定し、主人公の桐生をなんと宮本武蔵にしてしまうというぶっとんだシチュエーションが展開されていく。祇園では遊女相手にお座敷遊びができちゃったり、夜の遊びもあいかわらずだが、今回はそういうところよりも、むしろ武蔵が剣豪になっていくまでの過程の面白さに注目したい。

 今回の桐生はチョイ悪な感じがまるでなく、すっかり正義の塊のような剣士となって登場する。基本は勧善懲悪なので、桐生が妙にお人好しだったりして、前作の乗りに慣れていると、いくぶんか拍子抜けしてしまうところもあるが、技をひとつひとつじっくりと覚えていき、桐生を剣豪に育てあげる過程はかなり楽しめた。剣集めも意外にハマる。技を覚える瞬間は気分爽快。日常のささいな出来事を見て、パッと大技を閃き、それを絵にするあたりがかっこいい。

 しかし喧嘩バトルの爽快感では前作に劣る。前半はなかなかヒートアクションが決まらないし、後半では同じヒートアクションばかり決まって飽きて来る。前作のように毎回違うヒートアクションが簡単に繰り出せたらもっと面白かっただろう。

 サブストーリーの数々もなかなか面白く、関西弁のジョークもよく味が利いていてとても笑えるが、なんでもかんでも力付くで解決しようとする筋書きにはいくぶんかげんなりさせられた。本体にインストールしてもロード時間はそれほど短縮しないので、無駄な戦闘が多かったのが気になった。

 最後だけ祇園に戻れなくなってしまうのは設計ミスというしかあるまい。決戦前にゆっくり未解決のサブストーリーを片付けていこうと思っていたのに、祇園に戻れなければ後の祭りである。

 映像の美しさは前作の倍以上で、祇園にきらびやかな町の風景や、町行く人々の表情など、素晴らしいの一言である。滝に打たれているときに現れる「煩悩」も個人的に大当たり。ストーリーもよく練られていて、実話を見事にフィクションに仕立て上げている。ゲームが終わったときには、物凄い大河ドラマを見たような達成感を感じた。プレイ時間はおよそ40時間。

宮本武蔵 祇園の遊女
(C)SEGA